2006-04-14

孤宿の人

Photo_47 去年の12月に予約していたのがやっと借りることができた。(● ̄▽ ̄●)!


涙なくしては読めない宮部ワールドの感動巨編!



讃岐国、丸海藩――。この地に幕府の罪人・加賀殿が流されてきた。以来、加賀殿の所業をなぞるかのように毒死や怪異が頻発。そして、加賀殿幽閉屋敷に下女として住み込むことになった少女ほう。無垢な少女と、悪霊と恐れられた男の魂の触れ合いを描く渾身の長編大作



悲しいお話なのですがby 宮部

悲しいだけではない作品に

したいと思って書き上げました。


本当に涙なくして読めない作品であった。

途中でどういう結末になるのか気がつき、そこからは涙で文字が読み辛くなってしまった。

「フランダースの犬」や「ほたるの墓」のような、ただ悲しいお話というのは大嫌いである。正直者がバカを見るってのが気に入らない。特に「頑是無い子」が酷い仕打ちを受けるのが許せないのである。

「孤宿の人」では頑是無い子のほうを守ろうという大人の優しさが描かれていた。

江戸の時代だから成立する物語である。

他人の事などあまり関心の無い現代では成立しないだろう。

貧しく、不便な時代だからこそ、人を思いやり、損得無しで助け合おうと、

命を懸けて人を守ろうとするのだろうか。

ほうのために命を落とした人たちを思うと今でも胸が痛い。

しかし、最後にほうが前を向いて生きる姿を書いてくれていたので私は救われた。

「あの子は御仏に会うた。人の身の内におわす御仏に」・・・

ほうは「呆」ではなくまさしく「宝」なのだ。


今年読んだ本の中で一番感動した作品であった。

この作品は多くの人に読んでもらいたい。

予約待ちの人のために早く返却しておこう。

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2006-03-28

理由

これは宮部の代表作と言って過言ではないだろう。
20060328

事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか―。東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そして、ベランダから転落した若い男。ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった…。ドキュメンタリー的手法で現代社会ならではの悲劇を浮き彫りにする、直木賞受賞作。

事件を追ってルポ風に書き上げた作品。

一人称の扱いが面白いのだがこういう手法もなかなか味がある。

ただ、話の進み具合がかなりスローなので読んでいてイライラする人もいるかもしれない。

私は宮部作品の中で一番!!!と評するのだが。

現代社会の「闇」を問題視しているだけに

もしかしたら何処かでありうる事件なのかも・・・と考えてしまう。

加害者も見方を変えると被害者である、と感じて切なくなってしまう。

片倉ハウスの信子の涙が全てを代弁しているように思った。

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2006-03-19

夢にも思わない

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秋の夜、下町の庭園での虫聞きの会で殺人事件が。殺されたのは、僕の同級生のクドウさんの従姉だった。被害者の亜紀子さんには少女売春組織とのかかわりがあったらしい。無責任な噂があとを絶たず、クドウさんも沈みがち。大好きな彼女のために、僕は親友の島崎と捜査に乗り出した…。中学生コンビの推理の行方は!?


緒方雅男&島崎俊彦の名コンビシリーズ第二弾。


中学生コンビが殺人事件に巻き込まれ、大好きな「クドウさん」を守るため事件解決していくのだが・・・女の子って結構残酷なのかもしれない。

それにしても島崎のような友達を持って緒方君は幸せ者だね〜・・・


でもね、島崎が女の子と付き合うなんて考えられないんだよね〜・・・( ̄□ ̄;)!!!

勝手な決め付けなんだろうけど彼は女の子に興味を抱くような感情的なタイプではないような気がするのね。

思春期の男の子なんだから当然なのかもしれないけど冷静沈着な子が男女交際って・・・

ショックだったな・・・


まっ、私が中学生だったら島崎君に夢中になっちゃうだろうけどね!!!

宮部さんの重い小説に比べると気持ちは楽だったけど

思春期の多感な頃だったらどうだったろう・・・

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2006-03-18

今夜は眠れない

021768480000 サッカー少年の僕と両親、平凡なはずの一家に突如暗雲が。「放浪の相場師」と呼ばれた男が、母さんに五億円を遺贈したのだ。お隣さんや同級生の態度が変わり、見知らぬ人からの嫌がらせが殺到、男と母さんの関係を疑う父さんは家出―相場師はなぜ母さんに大金を遺したのか?壊れかけた家族の絆を取り戻すため、僕は親友で将棋部のエースの島崎と、真相究明に乗り出した…。


軽いタッチで書かれた作品。中学1年生コンビの推理。

どろどろした殺人事件ではない分気軽に読めた。勿論現実にこんな事に遭遇したら暢気に構えることなどできないだろうが・・・

確かにいきなり大金が転がり込むというのは大変なことだ。それをきっかけに近所やクラスメートの態度が一変し、嫌がらせや取材が殺到、今までの平穏な生活が崩れてしまったのだ。

──────それにしても母、聡子さんは頭脳明晰でなかなか肝の据わった女性である。こういう状況になっても誰を恨むわけでもなく・・・調べていくうちに緒方少年がそれまで抱いていた「母親像」が崩れてしまったのだが、母親にも若い頃があり時代時代でいろんな思いや経験をしていたのだという事なんだよ。

それにしても宮部さん、「緒方」という苗字結構好きね〜・・・

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2006-03-17

龍は眠る

20060317 嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。何となく不思議なところがあるその少年、稲村慎司は言った。「僕は超常能力者なんだ」。その言葉を証明するかのように、二人が走行中に遭遇した死亡事故の真相を語り始めた。それが全ての始まりだったのだ…



超能力という普通の人間とは違う能力を持った少年、稲村慎司。いきなりそんな事を言われても信じることができない高坂昭吾。─────稲村慎司と同じ能力を持ちながら社会と隔絶しようとする織田。

この作品は「犯人探し」というのが目的では無い様だ。異能力を持った少年の切ないドラマなのだ。

人間とのかかわりを拒むようにひっそりと暮らしてきた織田が最終的に人助けのため命を落とすことになり・・・涙無しでは読めないでしょう!?

作り物だとわかっていながら胸が苦しくなってしまう作品でした(>_<)

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2006-03-16

レベル7

図書館が休館になっているので以前読んだ物をもう一度読むことにした。

「レベル7」は初めて手にした宮部作品である。この作品と出会って宮部贔屓が始まったのだ。


009641540000  レベル7まで行ったら戻れない―。謎の言葉を残して失踪した女子高生。記憶を全て失って目覚めた若い男女の腕に浮かび上がった「Level7」の文字。少女の行方を探すカウンセラーと自分たちが何者なのかを調べる二人。二つの追跡行はやがて交錯し、思いもかけない凶悪な殺人事件へと導いていく。ツイストに次ぐツイスト、緊迫の四日間。


文庫本で660Pにも渡る大作。当時読書慣れしていなかったにも拘らず一気に読んだ記憶がある。あれから5年(位?)近く経った今、改めて読んでみるとやはり中断できないのである。家事が手につかない・・・


ある程度年齢を重ねた方なら記憶に残っている「ホテルニュージャパン火災」、「宇都宮病院事件」を(おそらく)モデルに、一本に結びつけている。

どちらも痛ましい事件・事故であったので「あっ!」と思い浮かべた読者は多いのではないだろうか。


最近有栖川作品も手にするようになったのだが

有栖川作品は「ジグソーパズル」、宮部作品は「クロスワードパズル」というイメージを持っている。

「レベル7」はその代表的な作品だと思う。

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2006-03-07

誰か〜Somebody〜

かなり期待していたので少し肩透かしを受けた感じ。

先日の「幽霊刑事」が思いのほか面白くテンションが上がっていたのがいけなかったのかな!?

「事件は小さいけど、悩みは大きい。」


。。。なるほど、その通りである。

20060307

財閥会長の運転手・梶田が自転車に轢き逃げされて命を落とした。広報室で働く編集者・杉村三郎は、義父である会長から道された娘二人の相談相手に指名される。 妹の梨子が父親の思い出を本にして、犯人を見つけるきっかけにしたいというのだ。

しかし姉の聡美は出版に反対している。聡美は三郎に、幼いころの“誘拐”事件と、父の死に対する疑念を打ち明けるが、妹には内緒にしてほしいと訴えた。姉妹の相反する思いに突き動かされるように、梶田の人生をたどりなおす三郎だったが・・・・・。

何かあるのかな・・・とちょっと期待してしまった。

何処で「どんでん返し」が来るのか待っていた。

しかし・・・最後まで単調だった。ο(><)ο

図書館の予約ランキングで上位にいたので借りるまでに3ヶ月待ったのだが、正直言ってil||li _| ̄|○ il||li。。。。。

なんだか宮部らしくない作品であった。。。 ̄O ̄



残念!!

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2006-03-03

R・P・G

R・P・G・・・ロール・プレーイング・ゲーム。

20060303  家の新築工事現場で男の殺害死体が発見される。警察の調べで、男は実際の家族以外にインターネット上で擬似家族を有していたことが分かる。その中で、彼は物分りのいい父親を演じていた。警察は擬似家族で、母親役と二人の子供役を演じていた者を取り調べを別室に本当の娘を立ち会わせて行う・・・・・



「クロスファイア」の石津刑事と「模倣犯」の武上刑事の合同捜査というところですでに嵌ってしまった。物語の中に「知り合い」が登場するのはありがたい事である。

何となく犯人の目星はついていたのだが

最後のどんでん返し・・・さすが宮部と感心してしまった。

最初から所々にヒントを散りばめて・・・やはり彼女の「物書き好き」を覗う事ができる。

私はインターネットが好きだ。

しかしこのバーチャルな世界で家族を持とうなど考えた事が無い。

チャットも参加する事に抵抗があるのだ。

それにしてもこの作品、5〜6年前のものなのだが

何とも斬新で面白い視点で描かれている。さすが宮部・・・(σ ̄∀ ̄)σ!!!

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2006-02-27

パーフェクトブルー

008701070000 蓮見探偵事務所の加代ちゃんこと蓮見加代子は、相棒の元警察犬マサとともに、家出した不良少年、諸岡進也の捜索を依頼される。彼を探し出し、家に連れて帰るが、その途中、ガソリンをかけられ燃え盛る死体を発見する。

その死体は、高校野球界のスーパースター諸岡克彦のものであり、彼は進也の兄だった。

時を同じくしてある大手製薬会社に脅迫電話がかかる。

克彦殺害事件と製薬会社への脅迫事件がどう絡んでくるのか・・・・・

私はミステリー慣れした、歪んだおばちゃんなので

この事件には裏がある・・・と早くから感付いてしまった。

犯人の目星を付けてしまったのだ。

私の推理は諸岡兄弟の母だったのだが・・・外れてしまった。

それにしてもスーパースターの兄を持つ進也。。。

いつも兄を優先されていた家庭にいてどんな気持ちだったのだろう。

それでも仲の良かった兄弟。少し救われた気がした。

高校野球の不祥事、ドーピング、大手会社の隠ぺい工作、欠陥自動車の隠蔽等など・・・

実際に起こりうる社会の闇にプラスした悲しいミステリーだった。

悲しいことを書きつつ、明日を見るような完結の仕方をしてくれる宮部さんはやはり好きだな・・・

悲しいままで終わってしまうと後味が悪いのだが

前向きに生きて行こうとする姿をきちんと足してくれる。

この辺りが宮部さんの優しさなんだろうな。

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2006-02-24

スナーク狩り

20060224 宮部の作品はとっても切なくなってしまうものが多いのだが・・・

この作品もやりきれなさを感じるものだった。

この作品が発表された1992年にはまだ携帯電話が普及していなかった。

だから成立する作品なのだ。

携帯電話が普及した現代では考えられないようなストーリーである。

恋人に裏切られた関沼慶子、

その恋人だった男の妹国分範子、

妻と娘を殺害された織口邦男、

その事情を知り、心配する佐倉修治・・・

登場人物の背景や関係がわかるほどにせつなくなってしまう。

「復讐」というのは非常に嫌な言葉である。

しかしその背景にはそういう気持ちにならざるを得ない事情が存在する。

私も理性では「復讐なんて・・・」と思いながら

感情的には「復讐成し遂げて欲しい」と願っていた。

しかし織口邦男が関沼慶子から奪った銃には細工がしてあった。

自分を裏切った恋人への復讐のために

彼の結婚式で、彼の目の前で、自殺するために銃に細工をしていたのだ。

それを知らずに発砲すると撃った本人が死んでしまう。

読んでいる私もハラハラした。

物語の中の人間関係にも熱いものを感じてしまった。

織口邦男という男の人柄なのだろうが

ヒッチハイクでたまたまお世話になった親子との数時間のふれあい。

その親子も巻き込むことになり、それによって彼らも突破口を作ることになり・・・

宮部は人間を描くのが巧いんだ。

だから惹きこまれてしまうんだ。

ただのサスペンスとは違うのだ。

彼女の作品には人間としてのドラマがあるのだ。

こういうところがある意味・・辛い。

作り物とわかっていても感情移入してしまうんだな。

本当に切なくなってしまった。。。(/−\*)

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2006-02-23

火車

015499520000 休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。


作品としては面白いのだがどうしても理解できないのだ。

確かに悲しいストーリーである。

カード社会の「影」を、悲しさを表現した作品である。

しかし、弁護士の意見に対して賛同することができないのだ。

自己破産した女性のことについてなのだが・・・・

自己破産する人間が皆お金にだらしないわけではない、というようなニュアンスだったのだ。

もちろんその通りである。

自分の借金ではなく

誰かの保証人になって借金を背負い込むケースもあるのだ。

借金することに抵抗を感じながらも誰かを救うため

どうしても借金する必要がある人間だっている。

そういうケースでも「借りたものは返す」という常識は覆すことはできない。

利子が利子を生み抜き差しなら無い状態になったのだとしても

元金は返済するべきだと思うのだ。

関根彰子という女性がどういう経緯でカード地獄に陥ったのか・・・

「幸せになりたかっただけなのに・・・」

。。。自分のために使ったのだ。

だったら返済するのが当然である。

私の知り合いで夫婦揃って自己破産、

再婚相手にも自己破産させたツワモノがいる。

自己破産の手続きが完了した時彼女の言った台詞が今でも引っかかるのだ。

「こういう便利な法律があるのやから、利用しない手はないよね!!」

現在どこからも借金できず

時々私のところに借金の申し出をしてくる。

もちろん断っているのだが、彼女は私がどうして断っているのかわかってないようだ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「とにかく夜逃げの前に、死ぬ前に、人を殺す前に、

破産という手続きがあることを思い出しなさい」

こちらを否定する事はできない。

命はお金よりも大切なものである。

借金苦で「死」を選んではいけない。絶対にいけない。

だが関根彰子の場合は

借金する前にどうして返済計画を立てなかったのか

やはりお金にだらしないとしか言いようが無いのである。

大きなお金を動かす度胸が無い私は幸せなのだろうか・・・

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2006-02-11

長い長い殺人

20060211 金は天下のまわりもの。財布の中で現金は、きれいな金も汚ない金も、みな同じ顔をして収まっている。しかし、財布の気持ちになれば、話は別だ。刑事の財布、強請屋の財布、死者の財布から犯人の財布まで、10個の財布が物語る持ち主の行動、現金の動きが、意表をついた重大事件をあぶりだす!読者を驚嘆させずにはおかない、前代未聞、驚天動地の話題作。


語り手が・・・・・財布なのだΣ( ̄■ ̄;)なんて斬新な!!!宮部恐るべし( ̄□ ̄;)!!!

刑事、探偵、目撃者、証人、死者、そして・・・犯人

それぞれの「財布」たちが語っているのだ。

そうだよね〜、身に付けるものってその日によって変わるけど

財布はある程度くたびれるまで同じ物を使うよね。

「マサ」が語った「パーフェクト ブルー」も読み応えがあった。

語り手が人間以外ってのはなかなか楽しめるものだ。

その「財布」たちの語り方がなかなか面白い。

ストーリーは残酷なのだが語り手を「財布」にしてくれたので少し包まれたように感じた。

「保険金目当ての交換殺人」と思いきや・・・

今回もラストで泣いてしまった。

探偵さんのところに落としたイヤリング。

これが形見になってしまうとは。。。

切なくなってしまった。

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2006-02-07

人質カノン

今日、2月7日は私立高校の一般入試。

なのでうちの娘もお休み。

都会の高校とは違い、私立と言えば「滑り止め」の意識がある。

受験生の顔を見ても緊張感をうかがう事ができなかった。

人質カノン・・・

私には物足りない作品だった。

短編集なのだ。

確かに宮部は書き方が上手いのだが短編ははまる事ができないので私のミスである。



020662560000









■人質カノン

コンビニ強盗。

逸子の気持ち、わかるような気がする。

「コンビニ仲間」と言うのは巧い表現の仕方だと感銘。

■十年計画

うますぎる。これが宮部のフィクションだとするとこの描き方ができる宮部の才能が怖い・・・

■過去のない手帳

なんだか「事件」の匂いがプンプンしていたのに

肩透かしを受けた感じ・・・

■八月の雪

事故によって右足切断になってしまった和也。憂鬱な毎日を送っていた彼に

祖父の死。

2.26事件を体験した祖父の遺書を発見した事により和也の生に対する意識が変わっていく。

先日読んだ「蒲生低事件」とリンクしてなかなか面白かった。

なぜか涙が出てしまった・・・この作品をふくらませて、蒲生邸事件になったように思った。

■過ぎたこと

電車内で偶然の一方的な出会い。

探偵の記憶がパラパラめくられる。

探偵の元へ一人の少年が苛めのボディーガードの

依頼にくる。親身に相談にのってやった経緯があった。

その少年が青年として目の前に現れた。

気になって後をつけると

彼女らしい女性と待ち合わせの図。

探偵の優しさ、いじめからの克服を想像すると幸せを感じる作品。

■生者の特権

失恋で自殺!?私には想像もつかない感情である。

死に場所を探している時偶然であった「いじめられっこ」。

少しの勇気を諭すうち、「生きる特権」を見つけた。

そう、自ら命を落とすなんて本当に意味のない事。

■漏れる心

ご主人の転勤に伴い自宅マンションを売る事になった主人公。

漏水という被害に合ったおかげで今まで疎遠だったマンション内の関係に気づいたのかも。

安心して!

松山の人間は結構人間関係を大切にするよ!

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2006-02-06

蒲生邸事件

「怪〜あやし〜」・・・題名だけで大体想像はつくのだが「時代怪奇物」なんだな〜。

しかも短編。。。

短編ってあまり好きじゃない。人物像に嵌る事もできず、ストーリーも雑になっているように感じる。

先日読んだ「ぼんくら」、「日暮らし」は長編なのでかなり嵌ったのだが。

宮部むみゆき著という事でかなり期待してただけにがっかりしてしまった。

もともと怪奇ものが好きじゃないんだから当然といえば当然。

そんなものを選んだ私が悪いんだけど───────

20060206 「蒲生邸事件」は満足!!(● ̄▽ ̄●)!

読み始めはなんだかパッとしないな〜、なんて思ってたんだけど

途中からだんだん嵌ってしまって・・・



2.26事件が題材になってるのだ。

私は歴史が好きである。

平安、鎌倉あたりは特に好きである。

しかし明治以降についてはまったく知識が無い。

2.26事件についてもまるっきり知識が無い。

そう、剣心がチラッと言ってたな・・・くらいのものだ。

大学受験に失敗した現代の若者がホテル火災現場から平田という不気味な男に命を助けられる。

ところが助けられた先は・・・昭和11年2月25日の日本。

2.26事件前夜なのだ。タイムトリップ・・・

平田という不気味な雰囲気を持つ男はタイムトラベラーだったのだ。

甘ったるい現代の若者にとってその時代は厳しい世界。

人権を尊重してもらう事が当然のように育ってきた尾崎孝史にとっては信じられない時代。

軍事社会の日本に来てしまったのだ。

その時代は主従関係が厳しく、尾崎孝史にとっては納得いかない生活だったろう。

蒲生家の下男として生活することになってしまったのだが

蒲生家の主人、蒲生憲之の「自決」に不信感を抱く。

普通に考えれば下男である孝史が主人一家に対等な関係を持つ事は不可能。

しかし彼は現代の若者。上下関係というものを知らずに生きてきた。

事件を推理するうちに蒲生家の人間たちと関わって行く。。。。

ただのSF小説ではない。流石宮部!!!

ラストは感動。涙、涙で胸が熱くなってしまった。

便利で平和な現代。しかし人間関係が希薄になっている。

昭和11年、軍事国、戦争という難しい時代。

人間と触れ合うことが多く、深かった時代を懐かしく思う。

「このまま、残ってもいいな・・・」孝史が感じたのは分かるような気がする。

何度でも読みたくなる秀作だった。

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2006-01-31

あやし〜怪〜

予約資料の準備完了通知が来たので図書館にいって来た。

通知メールは1冊だけだったので他にも2冊借りたのだが予約分が3冊準備できていたらしく計5冊を手にすることになってしまった。

「あやし〜怪〜」「蒲生邸事件」「長い長い殺人」「人質カノン」

それと松岡圭祐の「マジシャン」。。。催眠シリーズは文庫本で購入しているのでこの作品読んだような気もするのだが記憶があいまいだったので借りることにした。

20060131

「あやし〜怪〜」は短編。私は短編が好きではない。

人物描写が雑ということもあるのだがストーリーが単純なのだ。

読んでいて暗くなってしまった。

俗に言う「怪談物」なのだ。岩井志麻子の「ぼっけえ、きょうてえ」を読んだときも暗くなってしまった。あの時と同じような何とも気分の悪い作品だった。

今、「蒲生邸事件」を読んでいる途中だ。こちらはずいぶん丁寧な書き方をしている。

まだ半分も読めてないのだが高村薫を思い浮かべてしまった。

社会派ではないのだが背景、人物描写が丁寧なのだ。

なかなか進んでくれないストーリーにイライラしてしまう・・・

SF物なのだが講釈が理解し辛い。頭が痛くなってしまった。。。

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2006-01-26

宮部制覇に向けて

今日久しぶりに図書館に行ってきた。

先日から予約待ちだった「火車」を借りたのだが。。。

知り合いに言わすと「二度と読みたくない・・・」そうな。

非常に悲しくなるらしい。(┬┬_┬┬)

「龍は眠る」「理由」を読んだ時のせつなさ。

それ以上に悲しくなるらしい。

感情移入してしまう私にとったら読むべきではない作品なのかもしれない。

宮部作品を制覇するという目論みを持ったからには乗り越えるべき「壁」なのかもしれない。

ラストはハッピーになりたいのだが今回も暫く落ち込みそうだ。。。( ̄□ ̄;)!!!

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2006-01-15

ぼんくら

024311070000 やっと今朝になって「準備完了」のメールが届きました。

すでに「日暮し」は上を読んでしまったのですが、ぼんくらを先に読んでみようと思ってます。

今日は日曜日、月曜日が休館日なので本日中に受け取りに行かなければ・・・

しかしすでに一杯引っ掛けちゃったのです・・・ビールは美味い…\(бб; ) ハンセィ

旦那が休みなのでちょこっと乗せていってもらおうと思案中。

宮部みゆきはやはり面白い・・推理小説だけではなく人情身あふれる描き方が私にピタっと来るのである。

背伸びして高村薫に浮気した自分が恥ずかしい・・・

以前に読んだ「お初」シリーズも面白かった。

今回読んだ「日暮し」は推理小説の色が薄いので「ミステリー」として楽しむには物足りなさを感じる。

しかし宮部の広さを感じることができた。一層はまってしまいそうだ。

お〜っと、旦那がマクドナルドに行くらしい。

図書館に連れて行ってもらうチャンス到来\(^^\)(/^^)/

行ってきま〜す(^-^)v

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2006-01-13

日暮し

20060113 結局「ぼんくら」は間に合わず、「日暮し」を先に借りることになってしまった。

図書館帰りにふと、目に付いたのだが・・・

PC利用について。

PCを利用させて貰えるらしい。別に用事があったわけでは無かったのだが何となく利用申し込みをしてみた。

1時間100円也。これって高いのか?安いのか?

とりあえずインターネットをしておいた。個人情報を打たなくって済む所を廻っていたのだがそんなに魅力的なものなんて無い。

自分が普段使っているのはログインが必要なところばかりだ。

最後にファイルとcookieとオートコンプリートの削除をしておいたが他にも何かやっておかないといけなかったかな!?

ログインしたのでPW変更はしておいた。

ネットカフェってみんなどんな事で利用しているんだろ・・・

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2005-12-14

クロスファイヤー

四人の若者が廃工場に瀕死の男を運び込んできた。その男を“始末”するために。目撃した青木淳子は、力――念力放火能力(パイロキネシス)を放ち、三人の若者を炎上させる。しかし、残る一人の若者は逃走。淳子は、息絶えた男に誓う。「必ず、仇はとってあげるからね。」一方、現場を訪れた石津ちか子刑事は、不可解な焼殺の手口から、ある事件を思い出していた!

Photo_50 






宮部の「クロスファイヤー」(上・下)2日間で読みました。この人の作品は読み出したら早い。なぜなら家事そっちのけで集中してしまうから。(>_<)

家族にとっては「敵」かもしれない。

この作品は 「超能力」が題材だ。「パイロキネシス」など聞いたことも無い様な言葉が出てくる。SFには全く興味の無い私・・・「子供っぽ過ぎ!?」と脱力感があった。

しかし宮部は話の構成が上手い!興味の無い人でも自分の世界に引きずり込むのに長けているのだろう。

読んでいるといくつかの「ヒント」があり結末を予感させてくれる。私は常に「疑い」を持ちながら読んでいるので「こいつが犯人や!」とか、「こいつ、殺されるで!」とか一人でブツブツ言いながらほくそ笑む事が多い。今回もそうだった。

自分の推理が「確信」に変わった時の爽快さ!!!そしてネタバレ覚悟のヒントという「餌」をばら撒き読者の推理意欲をかきたて、喜ばせた後の「おまけ」。

宮部には何回も「ご褒美」を戴いている。

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私は現在自分の自由になるお金が無い。本を買うことができない状態だ。

以前は文庫化されてから購入していたのだが、現在は文庫本すら買うことができない。(場所も無い)それで図書館通いという訳だ。

図書館の返却期限はあと10日ある。予約した本はまだ用意されていないし、早めに返却して他の本を借りてこようか、それとも予約した本が来てからにしようか、迷っていたのだが・・・・

こんなに寒いと外に出て行くのが億劫になってしまった。

昨日本屋で次回予約する本を何にするか探してみた。

やはり宮部に引き寄せられる。2冊ほどチェックしておいた。

それと野沢尚さんの「深紅」。よくは知らないのだが、何でも映画化されたそうだ。

さっきHPを覗いてみた。内山理名が主演らしい。緒方直人が犯人役らしいのだが水川あさみの父親役って。。。。。何歳の設定なのだろう!?緒方直人って何歳くらいだっけ?

野沢尚って何者!?ドラゴンボールの人は野沢雅子、アメリカに行ったのは野沢直子・・・

って事でこちらも検索してみた。

脚本家なんだな。。そして、去年自殺!?・・・・・知らなかった。

「その男、凶暴につき」「眠れる森」を手がけたそうだ。

やはりこちらもチェックしておこう。

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