孤宿の人
去年の12月に予約していたのがやっと借りることができた。(● ̄▽ ̄●)!
涙なくしては読めない宮部ワールドの感動巨編!
讃岐国、丸海藩――。この地に幕府の罪人・加賀殿が流されてきた。以来、加賀殿の所業をなぞるかのように毒死や怪異が頻発。そして、加賀殿幽閉屋敷に下女として住み込むことになった少女ほう。無垢な少女と、悪霊と恐れられた男の魂の触れ合いを描く渾身の長編大作
悲しいお話なのですがby 宮部
悲しいだけではない作品に
したいと思って書き上げました。
本当に涙なくして読めない作品であった。
途中でどういう結末になるのか気がつき、そこからは涙で文字が読み辛くなってしまった。
「フランダースの犬」や「ほたるの墓」のような、ただ悲しいお話というのは大嫌いである。正直者がバカを見るってのが気に入らない。特に「頑是無い子」が酷い仕打ちを受けるのが許せないのである。
「孤宿の人」では頑是無い子のほうを守ろうという大人の優しさが描かれていた。
江戸の時代だから成立する物語である。
他人の事などあまり関心の無い現代では成立しないだろう。
貧しく、不便な時代だからこそ、人を思いやり、損得無しで助け合おうと、
命を懸けて人を守ろうとするのだろうか。
ほうのために命を落とした人たちを思うと今でも胸が痛い。
しかし、最後にほうが前を向いて生きる姿を書いてくれていたので私は救われた。
「あの子は御仏に会うた。人の身の内におわす御仏に」・・・
ほうは「呆」ではなくまさしく「宝」なのだ。
今年読んだ本の中で一番感動した作品であった。
この作品は多くの人に読んでもらいたい。
予約待ちの人のために早く返却しておこう。
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